実家を引き払うことになった。親が施設に入り、誰も住まなくなった。マンションに移り、仏壇を置く場所がない——このような事情から、仏壇じまいを考え始める方が増えています。

とはいえ、仏壇は粗大ゴミに出すようなものではないと考える方が多いでしょう。長年手を合わせてきたものを、どう手放せばよいか、誰に頼めばよいか、迷われるのは当然のことです。

この記事では、供養の実務を担う石材店の立場から、仏壇じまいの手順・費用・その後の供養について、順を追ってご説明します。

目次

  1. 仏壇じまいとは何か
  2. 仏壇じまいが必要になるとき
  3. 仏壇じまいの手順
  4. 仏壇じまいの魂抜き(閉眼供養)とは?
  5. 仏壇じまいの費用
  6. 自分でやる場合と業者に頼む場合
  7. 墓じまいと仏壇じまいを一緒に行う場合
  8. 神棚じまいについて
  9. 仏壇じまいの後、位牌・遺影はどうする?
  10. 仏壇じまいでよくある質問(FAQ)
  11. 仏壇じまいは供養した上で適切に処分しよう

仏壇じまいとは何か

仏壇じまいとは、これまで手を合わせてきた仏壇を、供養した上で適切に処分することを指します。

仏壇には、ご本尊やご先祖の位牌が納められています。日々のお参りを通じて、ご家族にとって特別な意味を持つ場所になってきました。そのため、単に家具として処分するのではなく、魂抜き(閉眼供養)という供養を行った上で手放すのが一般的です。

「仏壇じまい」という言葉に、ご先祖を粗末にするような響きを感じる方もいらっしゃいます。しかし実際には、住まいの事情が変わる中で、これからも無理なく供養を続けていくための整理です。手を合わせる対象がなくなるわけではなく、供養の形が変わるということです。

仏壇じまいが必要になるとき

多くの方が仏壇じまいを検討される背景には、主に次のような事情があります。

実家をたたむとき

最も多いのが、実家を処分するタイミングです。親が亡くなった、あるいは施設に入り、誰も住まなくなった実家。家を売却したり解体したりする際に、仏壇をどうするかという問題が出てきます。

実家じまいと仏壇じまいは、多くの場合セットで発生します。 家の片付けを進める中で、最後まで手をつけられずに残るのが仏壇だった、というお話もよく伺います。

引っ越し・住み替えで置き場所がなくなるとき

戸建てからマンションへ移る、家族と同居することになったなど、住環境が変わる場合です。従来の大きな仏壇は、現代の住宅事情に合わないことが少なくありません。小さな仏壇に買い替える方もいれば、この機会に仏壇じまいをされる方もいます。

承継する人がいないとき

仏壇を引き継ぐ人がいない、あるいは子どもに負担をかけたくないという理由から、ご自身の判断で整理される方も増えています。

仏壇が複数あるとき

結婚や相続によって、一つの家に複数の仏壇があるという状況も起こります。この場合、いくつかある仏壇を1つにまとめて、残りを仏壇じまいするという整理が行われます。

仏壇じまいの手順

仏壇じまいは、次のような流れで進めます。

① 親族に相談する

まず、関係するご親族に相談してください。仏壇に対する思いは人によって異なります。後から「勝手に処分した」と言われないよう、事前に話をしておくことが大切です。

② 仏壇の中身を確認する

仏壇の引き出しや扉の中に、大切なものが保管されていることがあります。

特に過去帳は、ご先祖の記録として残しておくことができるものです。 処分を進める前に、必ず中身をすべて確認してください。

③ 業者に連絡する

仏壇じまいを行う業者に連絡し、仏壇の大きさや状況を伝えます。写真を送ることで、より正確な見積りを取ることができるでしょう。

④ 魂抜き(閉眼供養)を行う

仏壇に宿った魂を抜く供養です。

⑤ 引き取り・処分

魂抜きを済ませた仏壇を引き取り、適切に処分します。

空もようでは、魂抜きを済ませた上で仏壇をお引き取りし、処分まで行います。 ご依頼者様がお寺を手配したり、処分先を探したりする必要はありません。

仏壇じまいの魂抜き(閉眼供養)とは?

魂抜きは、閉眼供養・お性根抜きとも呼ばれます。仏壇やご本尊に宿るとされる魂を抜き、ただの「もの」に戻すための供養です。

この供養を経ることで、仏壇を処分することが可能になると考えられています。

宗派による呼び方の違い

宗派によって、呼び方や考え方に違いがあります。

宗派呼び方・考え方
真言宗・天台宗など閉眼供養・魂抜き
曹洞宗・臨済宗など閉眼法要
浄土宗閉眼供養
浄土真宗遷仏法要・入仏法要(魂を抜くという考え方をとらない)
日蓮宗閉眼供養

浄土真宗では「魂」という考え方をとらないため、魂抜きとは呼びません。 阿弥陀如来をお迎えする・お送りするという意味で、遷仏法要と呼ばれます。呼び方は異なりますが、仏壇を手放す前に法要を行うという点では共通しています。

菩提寺がある場合は、その宗派の作法に従うのが基本です。

菩提寺がない場合

「お寺との付き合いがない」「宗派もよくわからない」という方も少なくありません。その場合も、供養なしで処分することに抵抗を感じられるのは自然なことです。

青山霊園専門石材店 空もようでは、仏壇をお引き取りさせていただいた後に魂抜きまでさせていただきます。 お寺を探していただく必要はありません。

仏壇じまいの費用

費用の目安

仏壇じまいの費用は、仏壇の大きさによって決まります。

仏壇のサイズ費用の目安
小型(上置き型など)22,000円〜
中型40,000円〜60,000円程度
大型(台付き・重厚なもの)〜88,000円程度

空もようの場合、この費用には、魂抜きの供養と引き取り・処分が含まれます。別途、お寺へのお布施をご用意いただく必要はありません。

費用が変わる要素

要素内容
仏壇の大きさ・重量大きく重いものほど搬出に人手がかかる
搬出経路階段のみの上階、狭い通路など、搬出が難しい場合
所在地東京を拠点としているため、遠方は出張費が変わります
位牌・仏具の量一緒にお引き取りする場合

正確な費用は、仏壇の写真をお送りいただくか、現地を確認した上でお見積りします。空もようでは、お見積もりは無料です。

自分でやる場合と業者に頼む場合

「仏壇じまいは自分でできないか」と考える方もいらっしゃいます。それぞれの違いを整理します。

自分で行う場合

理論上は、菩提寺に魂抜きを依頼し、その後で自治体の粗大ゴミに出す、という方法があります。ただし、いくつかのハードルがあります。

課題内容
お寺の手配菩提寺がない場合、供養を頼める先を自分で探す必要がある
お布施の判断相場がわかりにくく、いくら包むべきか迷いやすい
搬出の負担仏壇は重く、大人二人でも運び出せないことがある
処分方法自治体によって扱いが異なり、受け入れ不可の場合もある
心情的な抵抗手を合わせてきたものをゴミとして出すことへの葛藤

費用を抑えられる可能性はありますが、手間と心理的な負担は小さくありません。

業者に頼む場合

供養から引き取り・処分までを一括して任せられます。搬出も業者が行うため、ご家族が力仕事をする必要はありません。

どちらが正しいということはありません。 ご自身で菩提寺との関係があり、搬出も可能であれば、自分で進めるという選択も十分あり得ます。判断に迷われる場合は、まず空もようにご相談ください。

墓じまいと仏壇じまいを一緒に行う場合

仏壇じまいと墓じまいは、同じタイミングで発生することが多くあります。

実家を処分する。承継する人がいない。子どもに負担を残したくない——こうした事情は、お墓と仏壇の両方に同時に及びます。実際、「墓じまいを考えているが、仏壇はどうすればいいのか」というご相談は少なくありません。

一緒に相談できる利点

お墓と仏壇を別々の業者に依頼すると、それぞれと連絡を取り、日程を調整し、別々に見積もりを取ることになります。ただでさえ気力を要する場面で、この負担は小さくありません。

空もようは、墓じまいと仏壇じまいの両方をお受けしています。 お墓の撤去も、仏壇の供養・引き取りも、一つの窓口でご相談いただけます。

進める順序について

墓じまいと仏壇じまいに、決まった順序はありません。ただし、墓じまいには改葬許可の申請など行政手続きが必要で、全体に2〜6ヶ月ほどかかることがあります。一方、仏壇じまいは比較的短期間で完了します。

実家の引き渡し期限が決まっている場合など、時期の制約がある方は、早めにご相談ください。全体の段取りを含めてご案内します。

神棚じまいについて

仏壇じまいを考えるとき、神棚も一緒に整理される方が多くいらっしゃいます。 実家をたたむ場合、仏壇と神棚の両方があるお宅は珍しくありません。

神棚の場合の考え方

神棚は神道のもので、仏壇とは異なる考え方をします。処分する際には、魂抜きにあたる「昇神の儀」「御霊抜き」を行うのが本来の形です。

ただし、実務上は次のような方法がとられています。

方法内容
神社に納めるお札やお守りと同様、神社で焼納してもらう
どんど焼きに出す地域の行事で焼いてもらう
業者に依頼する供養と処分をまとめて任せる

神棚の中のお札は、いただいた神社にお返しするのが基本です。神社が遠方の場合は、近くの神社に相談してみてください。

仏壇と一緒に整理する場合

空もようでは、仏壇じまいとあわせて神棚のご相談も承っています。「仏壇はお願いしたいが、神棚はどうすればいいか」という段階でも構いません。お気軽にお尋ねください。

仏壇じまいの後、位牌・遺影はどうする?

仏壇を手放した後、位牌や遺影をどうするかという問題が残ります。ここで迷われる方が非常に多くいらっしゃいます。

位牌の扱い

位牌には、故人の魂が宿るとされています。仏壇より小さく、置き場所にも困りにくいため、仏壇じまいの後も手元に残される方が多くいらっしゃいます。

選択肢内容
手元に残す小さな台や棚に安置し、手を合わせ続ける
位牌も供養して処分する仏壇と一緒に魂抜きを行い、お引き取り
小さな位牌に作り替える従来の位牌を供養し、コンパクトなものに
過去帳にまとめる複数の位牌を一冊の過去帳に記録し、位牌は供養

位牌が複数あって場所を取るという場合、過去帳にまとめるという方法があります。ご先祖の記録は残しつつ、物理的な負担を減らせます。

空もようでは、位牌・仏具も仏壇とあわせてお引き取りしています。「仏壇は処分するが、位牌だけは残したい」というご希望にも対応します。

遺影の扱い

遺影は宗教的な意味を持つものではないため、必ずしも供養が必要なわけではありません。ただし、故人の顔が写ったものをそのまま処分することに抵抗を感じる方は多くいらっしゃいます。

写真として保管する、データ化して残す、供養して処分するなど、ご家族のお気持ちに合わせてお決めください。ご希望があれば、仏壇とあわせてお引き取りします。

これからの供養の形

仏壇がなくなっても、供養が終わるわけではありません。

住まいや暮らしに合った形で、無理なく続けられる供養を選んでいただければと思います。

仏壇じまいでよくある質問(FAQ)

Q1. 菩提寺がありませんが、仏壇じまいをお願いできますか?

はい、可能です。空もようでは魂抜き(閉眼供養)を済ませた上でお引き取りいたします。お寺を探していただく必要はありません。

Q2. 費用のほかに、お布施は必要ですか?

いいえ。空もようでは、お伝えする費用に供養と引き取り・処分が含まれます。別途お布施をご用意いただく必要はありません。

Q3. 位牌や仏具も一緒に引き取ってもらえますか?

はい。位牌・仏具・遺影も、仏壇とあわせてお引き取りできます。「位牌だけは手元に残したい」というご希望にも対応しますので、お申しつけください。

Q4. 遠方ですが対応してもらえますか?

日程により、全国対応が可能です。ただし東京を拠点としているため、地域によって出張費が異なります。まずはお住まいの地域をお知らせください。

Q5. 仏壇の大きさがわからないのですが、見積もりはできますか?

仏壇の写真をお送りいただければ、おおよその費用をお伝えできます。搬出経路の写真もいただけると、より正確なお見積りが可能です。お見積もりは無料です。

Q6. 墓じまいも同時に考えています。まとめて相談できますか?

はい。空もようは墓じまいと仏壇じまいの両方をお受けしています。1つの窓口でご相談いただけますので、それぞれ別の業者を探す必要はありません。

Q7. 仏壇を処分することに、家族が反対しています。

ご家族の中で意見が分かれることは珍しくありません。仏壇じまいは元に戻せないため、無理に進めることはお勧めしません。小さな仏壇に置き換える、位牌のみ残すなど、折り合いのつく方法もあります。ご相談いただければ、選択肢をご説明します。

仏壇じまいは供養した上で適切に処分しよう

これまで手を合わせてきた仏壇を処分しようと考えて実際に手続きをするのは、気持ちの面でも容易なことではないでしょう。ですが仏壇じまいをしたからといって、ご家族の先祖への感謝や弔いの気持ちがなくなり、粗末にしてしまうということではまったくありません。現代の生活スタイルに合わせて形を変えながら、供養の想いは続いていきます。

空もようは、弔いにまつわることを幅広くお受けしている石材店です。仏壇じまいでは、魂抜き(閉眼供養)を済ませた上で、ご自宅まで引き取りに伺い、適切に処分いたします。 位牌・仏具・遺影も、あわせてお引き取りできます。お寺や処分先を探していただく必要はありません。

「まだ処分すると決めたわけではない」「家族と相談中」という段階でも、仏壇のこと、お墓のこと、これからの供養のこと——ご状況をお聞きした上で、選択肢を整理してご提案させていただきます。まずはお気軽にご相談ください。

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