四十九日が近づき、そろそろ納骨をと考えたとき、「そもそも、これは誰に頼むものなのだろう?」と手が止まる方は少なくありません。

葬儀は葬儀社が段取りしてくれます。しかし納骨は、葬儀が終わってしばらく経ってから、ご家族が自分で手配することになります。はじめてであれば、どこに連絡すればいいのか見当がつかなくて当然です。

この記事では、納骨の依頼先について、石材店の立場から整理してお伝えします。

目次

  1. 納骨は石材店に頼むのが基本
  2. なぜ石材店なのか? 納骨に必要な作業
  3. 石材店以外の依頼先について
  4. 石材店がわからないときの探し方
  5. 納骨の石材店を選べる霊園と、選べない霊園がある
  6. 納骨を依頼する石材店を選ぶときに確認したいこと
  7. 納骨を依頼する費用の目安
  8. 依頼から納骨当日までの流れ
  9. 納骨を石材店に依頼する際によくある質問(FAQ)
  10. 納骨は石材店に依頼しよう

納骨は石材店に頼むのが基本

お墓への納骨は、石材店に依頼するのが一般的です。

納骨には、墓石のカロート(納骨室)を開けて骨壷を納め、再び閉じるという作業が伴います。この作業を安全に担うことができるのが石材店です。

葬儀社に相談される方もいらっしゃいますが、多くの場合、葬儀社は提携している石材店に作業を依頼します。霊園の管理事務所も、納骨の届け出は受け付けますが、実際の作業は行いません。

つまり、どの経路をたどっても、最終的に手を動かすのは石材店ということになります。

なぜ石材店なのか? 納骨に必要な作業

「墓石を開けるだけなら、自分でもできるのでは」と思われるかもしれません。実際にご自身で開けようとされる方もいらっしゃいます。

しかし、これはおすすめできません。理由は主に次の3つです。

蓋が非常に重いから

カロートの蓋は石材でできており、種類や大きさによっては数十キロに達します。持ち上げようとして手を滑らせれば、石材が破損するだけでなく、手足を挟んでしまうと大きなケガにつながります。

墓石を傷つけるおそれがある

石材は硬く見えて、角や縁は欠けやすいものが少なくありません。適切な道具を使わずにこじ開けようとすると、傷や欠けが残ります。墓石の補修は容易ではありません。

カロートの構造がお墓ごとに違うから

蓋の開け方は一様ではありません。前面から開くもの、上から開くもの、拝石を動かすものなど、構造はさまざまです。構造を把握しないまま力をかけると、思わぬ破損を招きます。

石材店は、こうした構造を見極めた上で、専用の道具を使って安全に開閉します。ご家族が力仕事をする必要はありません。

石材店以外の依頼先について

納骨の相談先には、石材店以外にもいくつかの経路があります。それぞれの特徴を整理します。

依頼先特徴
石材店に直接依頼作業を行う事業者に直接依頼する形
葬儀社に相談葬儀の流れで相談しやすい。提携石材店に手配されることが多い
霊園・墓地の管理者に相談届け出の窓口。石材店を紹介してもらえる場合がある
寺院に相談菩提寺がある場合。読経とあわせて相談できる
墓石関連のポータルサイト複数社を比較できる。掲載事業者の中から選ぶ形

どの経路にも利点があります。葬儀社経由なら葬儀の流れのまま相談できますし、ポータルサイトなら複数社を並べて検討できます。

一方で、間に事業者が入る場合、その分の手数料が費用に含まれることがあります。 これは仲介の手間に対する正当な対価です。費用の内訳を把握しておきたい方は、見積もりの際に確認しておくとよいでしょう。

石材店に直接依頼する場合は、作業を行う担当者と直接やり取りできるという利点があります。当日の段取りや、お墓の状態についての相談も、直接伝えられます。

ご家族の状況や、相談しやすさを基準に選んでいただくとよいでしょう。

石材店がわからないときの探し方

「親が亡くなり、お墓のことを引き継いだが、どこの石材店にお願いしていたのかわからない」——このご相談は、近年よくいただきます。

お墓のことは親の世代が管理していて、記録が残っていない。あるいは、以前の石材店が廃業していて連絡が取れない。こういった状況は珍しくありません。

石材店がわからないときは、次のような方法で探してみましょう。

① 手元の書類を確認する

墓地使用許可証と一緒に、石材店の名刺や領収書が保管されていることがあります。仏壇の引き出しや、お墓関係の書類ファイルを確認してみてください。

② 霊園・墓地の管理事務所に問い合わせる

霊園によっては、その区画で工事を行った石材店の記録が残っている場合があります。また、その霊園で施工実績のある石材店を教えてもらえることもあります。

③ 親族に心当たりを聞く

お墓の管理に関わっていたご親族が、石材店とのやり取りを覚えていることがあります。お墓を建てた際や、前回の納骨・彫刻の際に立ち会った方がいれば、確認してみてください。

④ その霊園に対応している石材店を探す

以前の石材店がわからなくても問題はありません。納骨は、別の石材店に依頼して構いません。 ただし、霊園によっては依頼先に決まりがある場合もあります。

その霊園での作業に慣れている石材店であれば、区画の構造や現地の段取りを把握しているため、作業が早く進むでしょう。

納骨の石材店を選べる霊園と、選べない霊園がある

納骨をどこに頼めるかは、実はお墓のある霊園の種類によって変わります。「指定石材店制度」という仕組みの有無です。

指定石材店制度とは

霊園を運営する側が、その霊園で工事を行える石材店をあらかじめ指定している制度です。指定を受けた石材店以外は、その霊園で墓石の工事や納骨作業を行うことができません。

霊園の種類指定石材店制度依頼先
公営霊園(都立・市営など)なしどの石材店にも依頼できる
民営霊園あることが多い指定された石材店から選ぶ
寺院墓地寺院の方針による事前確認が必要

公営霊園の場合

青山霊園をはじめとする都立霊園には、指定石材店制度がありません。 そのため、どの石材店にも自由に依頼できます。

以前お世話になった石材店がわからなかったり、その石材店が廃業していたりした場合も、別の石材店に依頼して問題ありません。

民営霊園の場合

民営霊園では、指定石材店制度が設けられていることが多くあります。この場合、納骨や工事は指定された石材店に依頼することになります。

ご自身のお墓がどちらに当たるかわからない場合は、霊園の管理事務所に確認するのが確実です。「納骨をお願いする石材店に決まりはありますか」と尋ねれば教えてもらえます。

寺院墓地の場合

寺院墓地の場合は、寺院の方針によります。特に指定がないこともあれば、出入りの石材店が決まっていることもあります。菩提寺に確認してください。

納骨を依頼する石材店を選ぶときに確認したいこと

納骨の費用は、石材店によって大きく変わるものではありません。作業の性質上、相場はある程度決まっています。

では何を基準に選ぶか。実際にご依頼いただく際、確認しておくと安心な点を挙げます。

確認したいこと理由
見積もりの内訳が示されるか作業費・出張費など、何にいくらかかるかが明確だと後の行き違いがない
その霊園での作業実績があるか区画の構造や現地の段取りを把握していると当日がスムーズ
最初の問い合わせへの対応説明のわかりやすさは、その後のやり取りの質につながる
作業後の報告があるか立ち会えない場合、写真で確認できると安心
納骨以外の相談にも応じるか彫刻や清掃をまとめて頼めると来訪の回数が減る

大切な場面での依頼です。費用の多寡よりも、「この人に任せられる」と感じられるかどうかが、最後の決め手になると思います。

納骨を依頼する費用の目安

石材店に納骨を依頼する場合の費用の目安です。

内容費用目安
納骨(カロート開閉作業)33,000円〜
墓石への戒名・名前彫刻40,000円〜80,000円
お墓の清掃(1回)16,500円〜22,000円

このほか、僧侶に読経を依頼する場合のお布施(3万円〜が目安)、供花やお線香の実費が別途かかります。

なお、納骨のタイミングで墓石に故人のお名前を彫る方は多くいらっしゃいます。まとめて依頼することで、確認のための来訪も一度で済みます。 遠方にお住まいの方には特に負担の少ない方法です。

依頼から納骨当日までの流れ

納骨のみを依頼したい場合、日程が決まった時点で石材店に連絡をしましょう。戒名彫刻もあわせて依頼したい場合は、納骨日の4週間前までには連絡することをおすすめします。彫刻には、既存の文字の書体を確認する作業や、彫刻内容の確認工程が必要なためです。お急ぎの場合は、特急対応が可能なこともあります。

  1. 石材店に連絡し、日程と作業内容を伝える
  2. 見積もりを確認する
  3. (彫刻がある場合)彫刻内容を確認・確定する
  4. 納骨当日、現地で作業
  5. 作業完了後、精算

当日、ご家族に力仕事をお願いすることはありません。骨壷を納める場面では、ゆっくりとお時間をとっていただけます。

納骨を石材店に依頼する際によくある質問(FAQ)

Q1. 納骨は自分たちだけでもできますか?

カロートの構造によっては開けられる場合もありますが、お勧めしていません。蓋が重く、ケガや墓石の破損につながるおそれがあります。安全のため、石材店へのご依頼をおすすめします。

Q2. 以前お世話になった石材店がわからないのですが、別の店に頼んでも大丈夫ですか?

公営霊園であれば、指定石材店制度がないため、どの石材店にも自由に依頼できます。以前の石材店との関係を気にされる必要はありません。民営霊園やお寺にお墓がある場合は、管理事務所や菩提寺に指定業者の有無を確認してください。

Q3. 葬儀社に相談した方がスムーズでしょうか?

葬儀の直後で、すでにやり取りのある葬儀社に相談される方も多くいらっしゃいます。相談しやすさを優先されるなら、それも一つの方法です。石材店に直接ご連絡いただいても構いません。

Q4. 四十九日に間に合わせたいのですが、いつ連絡すればよいですか?

納骨のみであれば、日程が決まり次第ご連絡いただければ対応できることが多いです。墓石への彫刻もご希望の場合は、4週間前を目安にご連絡ください。

Q5. 納骨のとき、立ち会えません。どうなりますか?

ご事情に応じて対応いたします。作業後に写真をお送りすることもできますので、ご相談ください。

Q6. 青山霊園以外のお墓でも頼めますか?

はい。空もようは青山霊園を中心に、都営霊園や港区内の寺院、関東近郊のお墓に対応しています。遠方の場合も、石材店同士の連携により対応できることがありますので、まずはご相談ください。

納骨は石材店に依頼しよう

葬儀の直後は、ようやく一息つくことができるタイミングでもあります。そんなときに、四十九日の納骨のことを考えるのは大変なことです。納骨は信頼できる石材店に依頼し、心を落ち着ける時間を作っていただければと思います。

青山霊園専門石材店 空もようでは、納骨当日の墓石の開閉から、戒名・名前の彫刻、お墓の清掃まで、お墓に関するご依頼をまとめてお受けしています。無料の現地調査も行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

「どこに頼めばいいかわからない」「まだ日程も決まっていない」という段階でも構いません。ご状況をお聞きした上で、必要なことを丁寧にご説明します。まずはお気軽にご連絡ください。

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