納骨をしようとお墓のカロート(納骨室)を開けたら、すでに骨壷でいっぱいで新しい骨壷が入らない——ご納骨の場でこうした事態に直面し、慌てて対処法を検討される方は少なくありません。

お墓がいっぱいになってしまったとき、「新しくお墓を建て直さないといけないのか」「古い遺骨はどうすればいいのか」と不安になるかもしれません。この記事では、青山霊園を専門とする石材店として、お墓に骨壷が入らなくなったときの対処法を、費用や注意点とあわせて解説します。

目次

  1. 「お墓に骨壷が入らない」はなぜ起きるのか
  2. お墓に骨壷が入らないとき、まず確認すべきこと
  3. お墓に骨壷が入らない場合の対処法
  4. お墓に骨壷が入らない場合にやってはいけないこと
  5. お墓に骨壷が入らなかった場合の費用の目安
  6. お墓に骨壷が入らなかったときによくある質問(FAQ)
  7. お墓に骨壷が入らなくても納骨の方法はある

「お墓に骨壷が入らない」はなぜ起きるのか

お墓のカロート(納骨室)に納められる骨壷の数には、物理的な限りがあります。

骨壷にはさまざまなサイズがありますが、一般的な6〜7寸の骨壷はかなりの大きさがあります。カロートの広さは墓石や区画の大きさによって決まりますが、構造によっては3〜4体分ほどしか入らないお墓も珍しくありません。

特に、通路が狭く、石塔の真下に納骨室があるタイプのお墓では、カロートのスペースが限られます。こうしたお墓では、祖父母・両親の代が納められた時点で、すでに満杯に近い状態になっていることもあります。

つまり「骨壷が入らない」のは、決して特別なことではなく、代々受け継がれてきたお墓であれば、いずれ多くの家が直面する物理的な構造の問題です。

お墓に骨壷が入らないとき、まず確認すべきこと

お墓に骨壷が入り切らない場合の対処法を考える前に、確認しておくべき大切なポイントがあります。それは、カロートの底が「土」か「コンクリート」かです。

カロートの底が土であれば、古い遺骨を骨壷から出して土に還すことで、代々同じお墓を使い続けることができます。コンクリートの場合は、別の方法が必要です。

問題は、カロートの内部構造は、外から見ただけではわからないことです。蓋は重い石材でできており、無理に開けると墓石を傷めたりケガを負ったりする危険があります。

そのため、まずは石材店にカロートを開けてもらい、内部の構造と現在の状況を確認することが、対処の第一歩になります。空もようでは、この現地確認からご相談をお受けしています。

お墓に骨壷が入らない場合の対処法

お墓に骨壷が入らない場合の対処法としては、以下のような方法が考えられます。

① 古い遺骨を土に還す

カロートの底が土になっている場合、古い遺骨を土に還すことができます。

古い遺骨を骨壷から取り出し、カロート内の土の上に撒く、あるいは土に埋めることで、骨壷の数を減らしてスペースを確保します。取り出した遺骨は長い年月をかけて土に還っていくため、カロートを広げることなく、代々お墓を使い続けることができます。

ですが、遺骨を骨壷から出すことに抵抗を感じる方もいらっしゃいます。土に還すと元に戻せないため、ご家族・ご親族でよく相談した上で行うことが大切です。

② 粉骨してまとめる

お墓に骨壷が入らなくなったときに多く取られる方法の1つが「粉骨」です。

粉骨とは、遺骨を細かく砕いて粉末状にすることです。これによって遺骨の体積は大幅に小さくなり、複数のご遺骨を1つの骨壷にまとめたり、小さな骨壷に移したりすることができます。このため、カロートに新しい骨壷を納めるスペースが生まれます。また、改めて骨壷に納めず土に還す場合でも、粉骨された状態の方が早く自然に還ることができます。

複数のご遺骨を1つの骨壷にまとめる際、「遺骨が混ざってしまうのが気になる」という方もいらっしゃるでしょう。その場合は、それぞれのご遺骨を個別の納骨袋に入れたり、別々に小さな骨壷に入れ直したりする方法もおすすめです。

③ 古い遺骨を合祀・改葬する

古いご遺骨の一部を、永代供養墓(合祀墓)などへ移す方法もあり、これを「改葬」といいます。

古くからのご先祖のご遺骨を永代供養墓へ移すことで、現在のお墓にスペースを確保します。永代供養墓は、霊園や寺院が家族に代わって管理・供養してくれるため、承継の心配もありません。

ただし、合祀墓は他の方のご遺骨と一緒に埋葬されるため、一度納めると後から取り出すことができません。 「やはり個別に供養したい」と思っても元に戻せないため、慎重な判断が必要です。

また、改葬には市区町村が発行する「改葬許可証」が必要です。遺骨を別の場所へ移すには、法律で定められた手続きを踏む必要があります。

④ カロートを改修する

物理的にカロートを広げる、あるいは作り替えるという方法もあります。

ただし、これは大がかりな石材工事となり、費用も他の対処法より高額になります。また、青山霊園のような都立霊園では、墓石やカロートの設置・改修に一定の規定があります。改修が可能かどうか、どの範囲まで可能かは、霊園の規定と現在のお墓の構造によって異なります。

カロート改修を検討される場合は、まず石材店に現地を確認してもらい、霊園の規定の範囲内で対応できるかどうかを相談することが必要です。多くの場合、粉骨や土に還す方法の方が現実的で費用も抑えられるため、改修は他の方法が難しい場合の選択肢と考えるとよいでしょう。

お墓に骨壷が入らない場合にやってはいけないこと

骨壷が入らないという状況で、ご自身の判断で行うと危険なことがあります。以下の点に注意しながら、対処法を考えるようにしてください。

カロートを自分で開けようとする

カロートの蓋は非常に重い石材でできています。無理に開けようとすると、蓋を落として石材を破損したり、手や足を挟んで大ケガをする危険があります。石材の取り扱いに慣れていない方は、カロートの開閉を石材店に依頼してください。

遺骨を自己判断で処分・散布する

取り出した遺骨を、決められた場所以外に勝手に撒いたり処分したりすることはできません。遺骨の埋蔵・散布には法律上のルールがあります。土に還す場合もカロート内で行うのが原則で、自己判断での処理は避けるようにしましょう。

親族に相談せず進める

遺骨を土に還す、粉骨する、合祀するといった方法を選択した場合、元に戻すことができません。後から「勝手に決めた」と親族間のトラブルになることを避けるため、必ず関係するご親族と相談した上で進めましょう。

お墓に骨壷が入らなかった場合の費用の目安

お墓に骨壷が入らなかったとき、どのような方法をとるかによって費用は異なります。一般的な相場の目安は、以下のとおりです。

対処法費用の目安(相場)
カロートの開閉作業33,000円〜
粉骨1柱あたり10,000円〜30,000円程度
合祀墓への改葬(改葬先の費用)30,000円〜100,000円程度
カロートの改修内容により大きく変動

粉骨や改葬にかかる費用は、遺骨の数や状態、依頼先によって変わります。青山霊園専門石材店 空もようでは、カロートの状況を現地で確認した上でお見積もりをお出ししています。どの方法をとるか悩んでいる方も、まずはお気軽にご相談ください。

なお、上記のうち改葬先(合祀墓)の費用は、その施設へ支払うものです。合祀は一度行うと取り消せないため、費用だけでなく供養の方針も含めて検討することをお勧めします。

お墓に骨壷が入らなかったときによくある質問(FAQ)

お墓に骨壷が入らないことがわかったとき、よくある質問をご紹介します。

Q1. カロートがいっぱいかどうか、開けずにわかりますか?

外から見ただけではわかりません。カロートの蓋は重く、自分で開けるのは危険なため、石材店に開けてもらって内部を確認する必要があります。

Q2. 粉骨すると、ご先祖に失礼にはなりませんか?

粉骨は、宗教的にも法律的にも問題のない方法です。火葬後のお骨上げでも遺骨を砕いて骨壷に納める場合があることを考えれば、特別なことではありません。むしろ、限られたスペースで代々のお墓を守り続けるための、誠実な方法の1つです。

Q3. 古い遺骨を土に還したいのですが、うちのお墓でできますか?

カロートの底が土になっているかどうかによります。底が土であれば可能ですが、コンクリートの場合は土に還せないため、粉骨などの別の方法をとることになります。まずはカロートの構造を確認する必要があります。

Q4. 納骨の当日に骨壷が入らないとわかりました。その日のうちに対処できますか?

状況によります。粉骨や改葬は準備や手続きが必要なため、当日すぐの対応が難しい場合があります。ただし、まずカロートを開けて状況を確認し、当面の対応方針を決めることはできます。お急ぎの場合もご相談ください。

Q5. 青山霊園以外のお墓ですが、対応してもらえますか?

はい。空もようは都営霊園を中心に全国へ出張している石材店です。カロートの確認から粉骨・改葬のご相談まで対応しています。各霊園の規定を踏まえた上でご案内させていただきます。

お墓に骨壷が入らなくても納骨の方法はある

お墓に骨壷が入りきらないとわかったとき、対処に困る方は少なくありません。そんなときは、まずカロートを開けて中の状況を確認するところから始まります。土に還せる構造なのか、粉骨や改葬が必要なのか——お墓ごとに最適な対処法は異なりますが、石材店のプロの職人に相談しながら進めれば安心です。

青山霊園専門石材店 空もようでは、カロートの確認・開閉作業、粉骨、改葬のご相談まで、東京都内のお墓に関することをまとめてお受けしています。納骨の予定が迫っている場合も、まずはお気軽にご連絡ください。状況をお聞きした上で、取れる方法を丁寧にご提案させていただきます。

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